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最終更新日:2024年4月22日
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宗教史学演習VI
中世ユダヤ教論争文学講読
ヨセフ・キムヒ『契約の書』(Yosef Kimhi, Sefer ha-Berit/The Book of Covenant、12世紀)を講読する。『契約の書』は、キリスト教を論駁する目的で書かれた中世ユダヤ教の論争文学の黎明期を代表する作品であり、後代にも大きな影響を与えた。本作品では、ヘブライ語聖書/旧約聖書の解釈が主題となっているが、その意味では中世のユダヤ教聖書解釈を「キリスト教的聖書解釈との差異化」という観点からとらえることにもつながるであろう。また、宗教論争の様式として、「書物による対話での論争」という本作品の構成にも注意していきたい。『契約の書』の原著はヘブライ語であるが、キムヒの研究の権威であるF. Talmageによるヘブライ語校訂版の他、彼の英訳も用意する。
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