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最終更新日:2024年4月22日

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宗教史学演習VI

中世ユダヤ教論争文学講読
ヨセフ・キムヒ『契約の書』(Yosef Kimhi, Sefer ha-Berit/The Book of Covenant、12世紀)を講読する。『契約の書』は、キリスト教を論駁する目的で書かれた中世ユダヤ教の論争文学の黎明期を代表する作品であり、後代にも大きな影響を与えた。本作品では、ヘブライ語聖書/旧約聖書の解釈が主題となっているが、その意味では中世のユダヤ教聖書解釈を「キリスト教的聖書解釈との差異化」という観点からとらえることにもつながるであろう。また、宗教論争の様式として、「書物による対話での論争」という本作品の構成にも注意していきたい。『契約の書』の原著はヘブライ語であるが、キムヒの研究の権威であるF. Talmageによるヘブライ語校訂版の他、彼の英訳も用意する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04210576
FLE-HU4E05S1
宗教史学演習VI
志田 雅宏
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回:イントロダクション講義「中世ユダヤ教論争文学とは何か」① 第2回:イントロダクション講義「中世ユダヤ教論争文学とは何か」②、および担当者割り当て 第3回~第13回:テクスト講読
授業の方法
ハイブリッド授業
成績評価方法
「授業への参加」「発表の実施」「議論への積極的な参加」の3項目により総合的に評価する
教科書
講読テクストはすべてこちらで用意する
参考書
志田雅宏「中世ユダヤ教世界におけるイエス」(上智大学キリスト教文化研究所編『ユダヤ教とキリスト教』リトン、2019年所収)
履修上の注意
予備知識は必要としない。講読テクストはヘブライ語とその英訳を用意するので、受講者は自分の言語的知識に合わせてテクストを選択することができる。聖書解釈がテーマとなるので、聖書(言語は問わない)を持参する、あるいはノートPCなどで演習中に参照できるようにしておくのが望ましい。