前年度からの継続で行う。
授業開始が4/24に延期されたが、それに先立ち4/21にZoomによるガイダンスを行う。履修希望者は可能な限り参加すること。接続環境や使用機器の調査、授業の進め方の説明などを行う。
4/28には、履修希望メンバーの確認の他、今年度からのメンバーのために、『楚辞』の内容とその注釈史についてごく簡単な説明を行う。数種の伝統的注釈と、現代の注釈を併用し、比較検討しながら読み進めることになるので、どういうテキストをどのように読んでゆくかについての大まかな指針を与える。
5月以降は、演習形式で受講生に分担してもらい、実際に作品を読んでゆく。これまで4年度にわたり、冒頭の天地創造や洪水神話に関する部分を読み、禹をはじめとする神話的人物の伝承に入ったところである。
複数の注を併用する上、問題の錯綜する作品を扱う授業であるから、きわめてゆっくりとしか進まない。古典を読むことは、それをめぐって交わされた気の遠くなるような議論の積み重ねとつきあうことでもあるが、そのまどろっこしさの中にさまざまな気づきがあることを体感してほしい。