学部後期課程
HOME 学部後期課程 考古学特殊講義Ⅸ
過去(2020年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

考古学特殊講義Ⅸ

日本近世考古学研究
考古学研究では新しい領域である近世考古学について学び、その分析と実際を考えることにより、考古学、歴史学、美術史学の広がりを理解できるようにする。
 今年度は、陶磁器をテーマに、歴史考古学的にみえる生産、流通、消費の様態について講義を行う。講義では、学問的範囲、研究史、分析の方法などの研究概略と本郷構内をはじめとする近世遺跡から出土した具体的資料の概要とそこから看取される社会・経済・文化的諸相について理解を深めていく。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04201449
FLE-HU4K02L1
考古学特殊講義Ⅸ
堀内 秀樹
A1 A2
木曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
・テーマ1:講義の概要と日本近世考古学概論(1) 近世考古学における分野・時代・位置 ・テーマ2:日本近世考古学概論(2) 近世考古学の範囲と研究史 ・テーマ3:研究の方法(1) 資料論と実際の遺跡、遺構、遺物 ・テーマ4:研究の方法(2) 近世考古学の解釈視点 -情報- ・テーマ5:研究の実践  近世遺跡から出土する遺物 ・テーマ6:研究の方法(3)遺物は商品-モノの生産・流通・消費- ・テーマ7:生産遺跡(1) 国際商品(伊万里)と献上品(鍋島) ・テーマ8:生産遺跡(2) 国内窯瀬戸・美濃、京都・信楽について ・テーマ9:生産遺跡(3) 貿易陶磁器需要-中国、アジア、ヨーロッパ- ・テーマ10:流通遺跡(1) 水中考古学と沈没船 ・テーマ11:流通遺跡(2) 近世港湾都市堺、平戸、長崎 ・テーマ12:消費遺跡(1) 近世城下町江戸と消費活動 ・テーマ13:消費遺跡(2) 琉球、東アジアについて ・テーマ14:消費遺跡(3) 陶磁器流通からみた近世日本と海外 ・テーマ15:総括と学内に残る歴史文化遺産について
授業の方法
講義形式。オンラインによる授業(Zoom利用)。パワーポイントとレジュメなど使用。
成績評価方法
授業への参加、期末レポート
教科書
なし
参考書
・三上次男 1969 『陶磁の道』岩波新書 ・鈴木理生 1976 『江戸と城下町』新人物往来社 ・藤澤良裕 1998 『瀬戸市史』 ・大橋康二 1989 『肥前陶磁』ニューサイエンス社 ・古泉 弘 1990 『江戸を掘る-近世考古学への招待-』柏書房 ・前川 要 2003 『中世総合資料学の提唱』新人物往来社 ・堀内秀樹 2004 「廃棄する意識」『続遺跡からみた江戸のゴミ』江戸遺跡研究会 ・川口洋平 2006 「蔵と沈没船」『貿易陶磁研究』28 ・森本伊知郎 2009 『近世陶磁器の考古学』雄山閣 ・堀内秀樹 2013 「加賀藩邸の貿易陶磁器出土様相と「蔵帳」に記された陶磁器」『貿易陶磁研究』33 ・小野正敏 2016 「戦国期武家館の景観とその意味」『戦国期・武家の館』藍住町 ・堀内秀樹・西秋良宏編 2017 『赤門-溶姫御殿から東京大学へ-』東京大学出版会
履修上の注意
履修者は、情報の行き違いの可能性があるため、連絡用のPCアドレスを下記に送って下さい。 ***** 参考書などを読んで新しい領域である「近世考古学」について事前に調べるのが望ましい。また、講義で頻出し、それを理解する上で、古代中国と日本の関係について知見を深めておくことが望ましい。