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最終更新日:2024年3月15日

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考古学特殊講義Ⅳ

縄文・弥生文化の基礎論(2)
概要 弥生時代のはじまりは、日本列島において最も大きな歴史的転換の一つであった。中国や朝鮮半島からの影響を背景にしたもので、大陸的な文化要素は弥生文化の骨格をなす。一方、縄文文化もいたるところに継承されている。これまで弥生文化の研究では、縄文文化の要素の研究はなおざりにされてきた。本授業ではこの点に着目しながら、様々な観点から縄文時代の社会と弥生時代の社会を比較し、その異質性と継承関係を論じる。このタームは、祖先祭祀・文化の継承・生産と流通・政治組織に焦点を当てた講義を行う。
目標 縄文時代と弥生時代の社会と文化の授業を通じて、それぞれの基礎的知識を獲得し、縄文時代・縄文文化とはなにか、弥生時代・弥生文化とはなにかを考え、縄文時代から弥生時代への転換が日本やアジアの歴史にとってどのような意味を持っていたのか思いめぐらすきっかけとする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04201444
FLE-HU4K02L1
考古学特殊講義Ⅳ
設楽 博己
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1 祖先のまつり ① 縄文時代の祖先観(教科書第5章―1) ② 弥生再葬墓と祖先(教科書第5章―2) ③ 大陸由来の祖先祭祀(教科書第5章―3) 2 弥生文化の縄文文化的性格 ④ 弥生土器の成立に関与した東北地方の縄文土器(教科書第6章―1) ⑤ 木葉文と流水文(教科書第6章―2) ⑥ 銅鐸文様の起源(教科書第6章―3) 3 生産と流通の変化 ⑦ 縄文・弥生時代の石器生産と流通(教科書第7章―1) ⑧ 渡来人と青銅器生産(教科書第7章―2) ⑨ 石器から鉄器へ-地域間の関係性の変化-(教科書第7章―3) 4 クニへの歩み ⑩ 縄文階層化社会論をめぐって(教科書第8章―1) ⑪ 弥生時代の首長の性格-墓の比較から-(教科書第8章―1) ⑫ 冊封体制参与から倭国乱へ-漢帝国の盛衰とともに―(教科書第8章―2) ⑬ 邪馬台国と卑弥呼-纏向遺跡の評価をめぐって―(教科書第8章―3)+試験
授業の方法
ZOOMオンライン授業。教科書を中心とした講義。予習として、教科書の次回に行う講義の部分を読み込んでくること。当日は、その内容についての質問に答える形で講義を進める。パワーポイントとレジュメを用いる。
成績評価方法
期末試験50%、平常点50%。
教科書
設楽博己2014『縄文社会と弥生社会』日本歴史 私の最新講義10、敬文舎
参考書
佐々木高明『日本史誕生』日本の歴史1集英社、田中琢『倭人争乱』日本の歴史2集英社、雄山閣『縄文文化の研究』・『弥生文化の研究』、同成社『縄文時代の考古学』・『弥生時代の考古学』、青木書店『講座日本の考古学』など。
履修上の注意
事前に教科書を購入し、読み込んでおくこと。