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最終更新日:2024年4月1日

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死生学演習Ⅱ

死生学基礎文献講読
死生学の重要文献を日本語で講読する演習。講義形式と演習形式を併用する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04200052
FLE-HU4203S1
死生学演習Ⅱ
池澤 優
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
 本演習は今まで、シリーズ『死生学』全5巻(2012年度)、アリエス『死を前にした人間』、ゴーラー『死と悲しみの社会学』、キューブラー=ロス『死ぬ瞬間』、加藤周一ほか『日本人の死生観』、エルツ「死の宗教社会学」(2013年度)、ニーメイアー『喪失と悲嘆の心理療法』、樽川典子『喪失と生存の社会学』、デーケン『新版 死とどう向き合うか』、シュナイドマン『シュナイドマンの自殺学』、新谷尚紀『お葬式』(2014年度)、清水哲郎『ケア従事者のための死生学』、平山正実『死生学とはなにか』、石丸昌彦『死生学入門』、岸本英夫『生と死』、竹内整一『花びらは散る 花は散らない』、島薗進『日本人の死生観を読む』、森岡正博『生者と死者をつなぐ』(2015年度)、ジャンケレビッチ『死』、フランクル『死と愛』、宇都宮輝夫『生と死を考える』、澤井敦・有松賢『死別の社会学』、高橋祥友『自殺予防』(2016年度)、ベッカー『死の拒絶』、門林道子『生きる力の源に―がん闘病記の社会学』、山本俊一『死生学のすすめ』、高橋聡美『グリーフケア』(2017年度)、ボードリヤール『象徴交換と死』、リフトン『ヒロシマを生き抜く』、カステンバウム『死ぬ瞬間の心理』、メイヤロフ『ケアの本質』(2018年度)、ケーガン『「死」とは何か?』、岩崎大『死生学』、大林雅之『生命の問い』、高橋隆雄『生命・環境・ケア』、島薗進『ともに悲嘆を生きる―グリーフケアの歴史と文化』(2019年度)を講読してきた。本年度は比較的最近出版された書を主対象として、以下の5冊を読みたいと考えている。 ハンス・ヨーナス、細見和之ほか訳『生命の哲学―有機体と自由』、法政大学出版会、2008。 ドイツ連邦議会審議会答申、松田純監訳『人間の尊厳と遺伝子情報―現代医療の法と倫理(上)』、『受精卵診断と生命政策の合意形成―現代医療の法と倫理(下)』、知泉書院、2006。 安藤泰至編『「いのちの思想」を掘り起こす―生命倫理の再生に向けて』、岩波書店、2011。 川島大輔・近藤恵編『はじめての死生心理学―現代社会において,死とともに生きる』、新曜社、2016。 ロバート・リフトン、渡辺牧ほか訳『現代(いま)、死にふれて生きる―精神分析から自己形成パラダイムへ』、有信堂、1989。  講読する書は多方面に及ぶが、現代的な諸問題に対面する中で、死生学という領域が如何なる視点と方法論を開拓しようとしているかを考えてゆくのが基本的な目的である。
授業の方法
 先ず、担当講師が今までに読んだ本を要約する形で、死生学の概要を概論する。この部分は講義形式となる。  次に、講読においては、各書を適宜な長さに区切り、それぞれに担当者を決める。担当者は担当部分を要約して発表し、必要に応じてコメントを加える。その際、レジュメを作成し、配布することが要請される(レジュメは簡単なもので構わない)。他の参加者は、それに基づいて討論を行う。他の参加者は、毎回の講読予定箇所をあらかじめ読んでおくことが望ましいが、それは絶対的な義務ではない。標準的には演習一回につき二人の担当者が発表することを予定している。一人の発表時間は概ね40分程度。
成績評価方法
 発表と平常点による。発表の内容が成績に反映することはない。万一、履修者数が多い等の理由で、発表の機会を得られなかった場合は、発表者と同様のレジュメの提出によって、発表をしたものと見なす。
教科書
 上記参照。
参考書
 授業中に指示する。
履修上の注意
 ドタキャンは他の参加者の迷惑になるので、厳に慎んでいただきたい。一度予約した日時に発表が困難になった場合は、速やかにその旨を届け出てもらいたい。病気等の突発事による場合は、下記のメールアドレス、または電話に連絡していただいて構わない。