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最終更新日:2024年3月15日

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心理学特殊講義Ⅱ

運動と認知の脳科学
「植物に脳はないが,動き回る動物には脳や神経系が存在する.脳は運動を制御するために進化した」とも言われています.私たちは目や耳などの感覚器官から外部世界の情報を取り込み,脳で適切な情報処理を行い,運動器官を操作して外部世界に働きかけています.目の前にあるものに手を伸ばすとき,どの筋肉をどれくらい収縮させるかなどと考えなくても,一瞬で正確に手を伸ばすことができます.そのようなことが可能であるのは,感覚情報と運動情報の結びつきを,長い時間をかけて学習・記憶しているからと考えられます.このような学習を可能にする脳の仕組みについて,計算理論や脳機能イメージングの手法を用いて調べた研究について概観し,人間の巧みな動作や外界の変化を知覚するための身体や運動の役割,コミュニケーションや社会交渉などの高次認知機能おける予測制御の役割について考察します.さらに,ニューロフィードバックやブレインマシンインターフェースなど,この分野の研究成果を社会に役立てるための試みについて紹介します.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04194142
FLE-HU4X02L1
心理学特殊講義Ⅱ
今水 寛
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1)運動学習と脳活動計測 2)短期と長期の運動記憶 3)運動結果を予測する脳の仕組み 4)道具の使用と脳活動の変化 5)身体を知覚する脳の仕組み 6)予測的運動制御とコミュニケーション・社会交渉 7)脳情報の抽出とブレインマシンインターフェース 8)安静状態の脳活動と脳のネットワーク 9)脳のネットワークと精神疾患 10)ニューロフィードバックの現状と課題
授業の方法
講義による.
成績評価方法
出席回数(20%)と試験(80%)
教科書
授業中に適宜指定する.
参考書
授業中に適宜指定する.
履修上の注意
主たる講義は,心理学と神経科学の境界領域に関する内容になる.
実務経験と授業科目の関連性
民間企業研究所での勤務経験がある教員が,その経験を生かして運動と認知の脳科学について講義する