高度教養特殊演習（こころの総合人間科学演習）

こころの科学研究は様々な分野で行われており、様々な方法論がある。例えば、神経科学の分野ではビッグデータを用いた多変量解析が当然のように行われている一方、社会学・精神医学では、様々な事象を総合した記述的な検討がなされていることもある。これらはそれぞれ大まかに、量的研究、質的研究という区分がなされるが、それぞれに利点・欠点がある。そして、どの研究手法を取ろうとも、学会等で発表し、批評を受け、学術論文としてまとめ上げる、というプロセスは変わりなく、論旨の組み立て方や発表の構成の仕方、その工夫などは、共通するものが多い。
この演習では、こころに関する各研究分野間の違いとともに、研究プロセスや発表形式などの共通点についても理解することを目指す。最初に研究発表の方法を概説する。次に、様々な分野の講師４名から講演内容を聞き、各分野の特徴を学習するのみならず、その分野の発表の特徴、工夫等を学習する。最後に、自らの分野についての発表を準備し、発表を行う。
　本演習は高度教養特殊演習であり、昨年度履修した学生も、再度履修し、単位を取得することができる。