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最終更新日:2024年3月15日

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進化認知脳科学特論II

進化認知脳科学特論II / Special Lectures II (ヒトの心的機能の起源とその発達原理を解き明かす)
ヒトの心のはたらきは、遺伝子、脳神経系の変化に加え、他個体との社会的、心的関係の影響までもが折り重なる動的、相互作用的過程である。ヒトの発達原理ほど解明が難しいテーマはない。遺伝子レベルの要素還元論的アプローチに加え、全体的、システム論的観点からの知見が同時並行的に不可欠である。この講義では、胎児・新生児期から就学前の発達期に焦点をあて、ヒトの認知機能の個体発生とその生物学的基盤について、最新の研究成果の紹介を含めて概論する。本講義を通じて、ヒトの発達原理についての科学的理解を深めるとともに、ヒトの発達を支える社会、教育的営み、適切な養育環境とは何かを自ら考察する力量を身につけてもらいたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F1114
FAS-FA4B14L1
進化認知脳科学特論II
明和 政子
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部
授業計画
以下のテーマについて、1テーマあたり1~2コマ相当の授業をする予定である。 (学習の理解度に応じて、変更される場合があります) 1.ヒトの知覚・認知機能の発達的起源を探る―方法論の検討 2.遺伝と環境 3.生得性とは何か―胎児・早産児研究最前線 4.認知と情動の発達を科学的に解明する―「発達科学」からのアプローチ 5.社会的認知の発達と脳の敏感期 6.比較認知発達科学―ヒトの認知機能の生物学的基盤を探る 7.構成論的発達科学―異分野融合によるアプローチ 8.非定型発達の科学的理解―展望
授業の方法
講義を中心とするが、ディスカッションを重視して展開をはかる。
成績評価方法
平常点(出席・コメントカードの提出)およびレポート試験。 (出席率が6割未満のものは、評価対象とならない)
教科書
授業中に指示する。
参考書
(1) 明和政子 『まねが育むヒトの心』(岩波書店, 2012年) (2) 乾 敏郎『脳科学からみる子どもの心の育ち: 認知発達のルーツをさぐる 』(ミネルヴァ書房, 2013年) (3)明和政子「真似る・真似られる―模倣の発達的・進化的変遷」安西祐一郎ほか(編)『岩波講座 コミュニケーションの認知科学3 母性と社会性の起源』(岩波書店, 2014年)
履修上の注意
【予習】参考図書としてあげた3冊のうち、いずれか1冊を読み込んでおく。 【復習】参考図書内から授業で取り上げたテーマに該当する部分を見出し、図書内で紹介されている関連情報と結びつけながら理解を深める。 (わからない部分があれば、教員に積極的に質問に来てください)
その他
【注意】本講義は7月末開講のため、9月修了生とPEAK生は卒業単位に含まれません。