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最終更新日:2024年3月15日

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認知発生論

発達心理学
人間の認知能力はどのように発生・発達するのか。誕生から死にいたるまでの発達の観点から人間の認知能力を捉えることにより、より原初的な認知能力や基盤的能力、変化のための推進力などを考察することが可能となる。本科目では認知能力のうち、特にヒトの種固有とされる言語と高度なコミュニケーション能力に注目し、その発達的変化を検討する。講義やワークを通して、人らしさとは何かという根本的問いへの手がかりを自ら得ることを目標とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1305
FAS-EA4E06L1
認知発生論
小林 春美
S1 S2
火曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1 認知発生論(発達心理学)の学問領域:誕生から死に至るまでの生涯における心身の発達 2 言語能力の基盤:言語発達の外観 3 言語能力の基盤:言語発達と認知機能の発達 4 言語能力の基盤:語彙の発達 5 コーパスから探る実際の言語使用1:コーパスのしくみ 6 コーパスから探る実際の言語使用2:語彙の分析 7 コミュニケーションの基盤:音声・感情・社会性の発達 8 コミュニケーションの基盤:共同注意・自己と他者の関係の在り方と心理的発達 9 コミュニケーションの基盤:発達障害等非定型発達についての基礎的な知識及び考え方 10 言語の本質:言語発達の理論 11 言語の本質:語用論の発達と諸問題 12 言語の本質:高齢者の心理と諸問題 13 言語の本質:言語の発達と進化
授業の方法
講義に加え、学生自らが手を動かしてデータを分析し、それをもとに考え、他の学生とコミュニケーションや討論を行うことを重視する。そのため、映像分析、コーパス(言語データ)の分析、重要な学術論文(英語)などを読んでのグループ討論なども積極的に実施する。
成績評価方法
レポート(実習レポート、期末レポート)3回、グループ討論と発表2回、レスポンス・シート(ほぼ毎回の小課題)12回により評価する。割合は、レポート3:グループ発表4:レスポンス・シート3とする。
教科書
新・子どもたちの言語獲得 小林春美・佐々木正人 編著 大修館書店
参考書
言語発達とその支援 秦野悦子・高橋登 編著 ミネルヴァ書房
履修上の注意
単に座って講義を聴いてノートをとるだけでは、生きて使える知識を身につけることは難しい。本科目では英語論文をあらかじめ、あるいはその場で読んでグループで話し合って意見をまとめる、映像や言語のデータを分析し、グループで発表する、などのワークを義務づけ、積極的に自ら動いて知識を得たり、作り出すことも学ぶ。他の人と話すのは苦手、という人はむしろ積極的に履修してほしい。