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最終更新日:2024年4月22日

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生物情報ソフトウェア論II

DNAの機能を分析する主要な3つのアプローチを紹介し、高精度かつ高速に解析するためのアルゴリズムを講義する。
■ DNA機能を理解するには、1次元的文字列だけでは十分でなく、近年は、DNAメチル化等のDNA修飾、ヒストン修飾、遺伝子制御領域の3次元的折り畳み構造、遺伝子間の3次元的接触情報を考慮することが盛んである。これらの問題を解くためのアルゴリズムを紹介する。
■ 個人のゲノム (パーソナルゲノム) 内の多様な塩基変化を、数日程度で観測できるようになった。塩基変化と病気の相関関係・因果関係を明らかにしようとする人類遺伝学(もしくはゲノム医学)が進展している。基礎概念から導入し、パーソナルゲノム解析のための統計学的手法と高速化アルゴリズムを紹介する。
■ 遺伝子をノックアウトもしくは遺伝子発現量を変化させた時に、表現型がどのように変化するかを詳細に観察し定量化するには、バイオイメージングが有用である。このようにバイオイメージを処理するためのアルゴリズムを紹介する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0560536
FSC-BI3B14L1
生物情報ソフトウェア論II
森下 真一
S2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
理学部
授業計画
■ DNAの高次構造  エピゲノムの基礎とDNA全域での観測方法  DNAメチル化等のDNA修飾、ヒストン修飾、遺伝子制御領域の折り畳み構造  遺伝子間の接触情報、DNAの高次構造を分析するアルゴリズム ■ バイオイメージングのためのアルゴリズム ■ パーソナルゲノムを解析し、疾患を予測するアルゴリズム  人類遺伝学の基礎 (アレル 遺伝子型 ハプロタイプ 連鎖不平衡)   全ゲノム関連解析 (GWAS, Genome-Wide Association Study)  連鎖解析 (Linkage Analysis)
授業の方法
MS PowerPoint / PDF ファイル を使用 講義ノートを以下のサイトから、パスワードを付けて配布 http://mlab.cb.k.u-tokyo.ac.jp/courseware パスワードは講義初日に配布
成績評価方法
試験を実施 プログラミング演習を実施
教科書
講義ノートを以下のサイトから、パスワードを付けて配布 http://mlab.cb.k.u-tokyo.ac.jp/courseware パスワードは講義初日に配布
参考書
● アルゴリズム Thomas H. Cormen, Charles E. Leiserson, Ronald L. Rivest, Clifford Stein: Introduction to Algorithms, Third Edition ISBN-10: 0262533057
履修上の注意
生物情報ソフトウェア論I,IIを併せて履修すること。 本講義で紹介したアルゴリズムを、3年生冬学期「生物情報科学 情報基礎実験」にて実装する演習をおこなう。 追試・追レポート等がある場合は、理学部3号館412講義室前掲示板、生物情報HP(http://www.bi.s.u-tokyo.ac.jp/)に掲載するので注意すること。