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最終更新日:2024年3月15日

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文化交流特殊講義I

日本のなかの中国文化
日本の伝統文化に根付いている中国由来の諸事象について学習し、東アジアにおける文化交流の様相を把握することを目標とする。具体的には五山文化を対象とする。五山文化とは、13~16世紀にかけて禅宗寺院を拠点に流入した宋風文化を咀嚼して受容し展開したものであり、それ以前に伝来した唐風文化や韓国伝来の文化とは異なる。現在一般に認識されている日本の伝統文化の多くは、五山文化を契機として発展した。この講義ではそれを多方面から概観し、東アジアの共通性と相違点とを理解できるようにする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04185301
FLE-XX2307L1
文化交流特殊講義I
小島 毅
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
指定教科書の目次(下記)に沿って順次解説していく予定。 第I部 東アジアをまたぐ禅宗世界 一 東アジアをまたぐ禅宗世界 二 日本の五山禅宗と中世仏教 三 海域ネットワークのなかの五山 四 地方勢力の成長と五山 第II部 受容と創造――日本伝統文化の源流  一 五山版から古活字版へ――出版と学問の飛躍 二 漢詩文を読むことと書くこと 三 詩書画と唐物――新たな中国風 四 禅院の風景――建築・庭園研究の視点から 五 栄西から利休へ――茶文化研究から見た五山文化 六 五山のゆくえ――思想史研究の視点から
授業の方法
講義形式
成績評価方法
学期末の筆記試験の成績に授業参加・宿題を加味して行う。
教科書
島尾新(編)『東アジアのなかの五山文化』(東京大学出版会、シリーズ「東アジア海域に漕ぎだす」4、2014年)ISBN978-4-13-025144-0
参考書
河添房江『唐物の文化史』(岩波書店、2014年) 河添房江・皆川雅樹(編)『唐物と東アジア』(勉誠出版、2016年) 山内晋次『日宋貿易と「硫黄の道」』(山川出版社、2009年) 榎本渉『僧侶と海商たちの東シナ海』(講談社、2010年) 村井章介『中世日本の内と外』(ちくま文庫、2013年) 羽田正(編)『海から見た歴史』(東京大学出版会、シリーズ「東アジア海域に漕ぎだす」1、2013年) 桃木至朗(編)『海域アジア史研究入門』(岩波書店、2008年) 四日市康博(編)『モノから見た海域アジア史』(九州大学出版会、2008年)
履修上の注意
日本の高等学校における日本史Bと世界史Bの内容程度の基礎知識を持っていることが望ましい。 上記に欠ける者は、指定した「参考書」を読む等して自習しておくこと。
その他
特になし