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最終更新日:2024年4月22日

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韓国朝鮮文化特殊講義IV

社会人類学方法論 Topics in Social Anthropology
学的規範としてフィールドワークと民族誌の方法が確立されてからの社会人類学の方法論的展開について,民族誌の叙述における分析・解釈の深化と,それを可能にした理論的視角を中心に解説する。機能主義,構造機能主義から構造機能主義批判と相互行為論的アプローチへと展開した20世紀初頭以降の英国社会人類学を主軸とし,構造主義,北米文化人類学と解釈人類学,ならびにブルデューの実践理論も参照しながら,今日の社会人類学における方法論的基盤を捉えなおすことを目標とする。文学部・人文社会系研究科の授業としては,学的教養としての社会・文化人類学,すなわち隣接諸分野から社会・文化人類学の研究業績を参照する際に踏まえるべき知識や理論・方法論の理解を目論むものでもある。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04185244
FLE-XX4305L1
韓国朝鮮文化特殊講義IV
本田 洋
A1 A2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
初回はイントロダクション,2回目は機能主義以前の人類学の動向を概観し,3回目から本論に入る。民族誌の方法と学的規範化(機能主義),構造機能主義の民族誌と理論(デュルケーム社会学との関係),構造主義と親族研究,構造機能主義批判と相互行為論,北米文化人類学と文化相対主義,解釈人類学,実践理論といったテーマについて,それぞれ1~2回ずつかけて講義する予定である。おおむね次のような計画で授業を行う。 ・序説:社会人類学の課題と方法 ・19世紀後半~20世紀初頭の人類学・民族学:進化主義,伝播論,フィールドワーク ・学的規範としての民族誌:マリノフスキーと『西太平洋の遠洋航海者』 ・民族誌叙述と理論的視角:機能主義・構造機能主義とデュルケーム社会学 ・構造機能主義と構造主義:実体論的思考様式から関係的思考様式へ ・親族体系の構造分析:限定交換から一般交換へ ・構造機能主義批判からの展開:構造的観点,社会人類学の再構想,個人・行為中心的接近 ・相互行為・社会過程論的アプローチの展開:バルトとターナー ・北米文化人類学の形成:文化の概念と文化相対主義 ・解釈人類学:厚い記述と深い遊び ・ブルデューの親族研究:父方平行イトコ婚の再分析と婚姻戦略 ・ブルデューの実践理論:主観主義,客観主義,構造と実践,ハビトゥス ・社会人類学における記述と理論
授業の方法
授業は基本的に講義形式で行うが,電子メールでリアクション・ペーパーを提出してもらい,授業中にそれに対する回答やコメントを行うことで,相互性を確保する。
成績評価方法
期末レポートと平常点(リアクションペーパー)。
教科書
特に指定しない。
参考書
授業中に指示する。
履修上の注意
特になし。