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最終更新日:2024年4月22日

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西洋史学特殊講義IV

ギリシア民主政の研究
 古代ギリシア文明の遺産は数多いが、民主政という政治スタイルを発見し、意識化し、制度化したことの世界史的意義は大きい。民主政(デモクラティア)とは、社会を構成する全員が集団的意思決定の権利と責任に与る国制を意味するが、同時に、それを生きる市民たちにとっては身体性をともなった生活様式でもあった。エリートが考え出した理論や制度としてではなく、普通の市民が日常実践していた生活のスタイルとして、ポリスの民主政治のありさまを探究したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04181344
FLE-HU4J02L1
西洋史学特殊講義IV
橋場 弦
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
古代ギリシア民主政にかかわるいくつかのトピックについて、実際にテクストを参照しながら探究する。ギリシア都市国家国制史全体の流れの中にアテナイ民主政をどのように位置づけるかを考えるとともに、アテナイ民主政を支えていた地域の市民生活、一人のトップを組織の長に頂くことなく集団的意思決定を行う「無頭性(acephalousness)」の原則などのテーマを扱う。その他、裁判制度、デマゴーグ、和解と大赦令などの論点を取り上げる。また近代において古代ギリシアの民主政がどのように受容されたのかについても考えてみたい。
授業の方法
講義形式による。適宜、パワーポイント、プリント、映像などを利用する。
成績評価方法
学期末試験による。
教科書
とくになし
参考書
橋場弦『民主主義の源流——古代アテネの実験』講談社学術文庫、2016年
履修上の注意
西洋史のみならず、政治学、哲学、西洋古典学などを専門とする広範囲の学生諸君の参加を歓迎します。