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最終更新日:2024年4月22日

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原典講読IV

デザインにおける想像力の美学
今我々が生活する環境を取り巻くのは,すべてデザインされたものと呼んでよい.我々が言語について思想文化,哲学,論理などとの密接な関係を想定するならば,デザインについても同様の関係を想定することができよう.デザインには形態面だけでなく,それが伝える意味内容,また各論者や各時代が形態や意味内容に対して与えた歴史的・思想的位置づけなどの観点が考えられる.原典では,デザインに関してpossibilityとaestheticsとimaginationという三つの視座から,デザインされたもの,デザインする行為,またそれらがどのように作用すうかなどをたどっている.imaginationはデザイン対象の創造とその“生涯”の背後にある形成力,aestheticsはそれらものが伝達する際のコード,possibilityは両概念の背後にある,新しい利用,概念,知覚を実現することを指し,ものの中に意味の構造として含まれるという.これらを通じてデザインが文化の文節と変容に本質的な媒体であることを示す.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180624
FLE-HU2F06L1
原典講読IV
天内 大樹
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
9/28 Preface,assignment 10/5 pp.1-20: Introduction; Design and Possibility 10/12 pp.21-42: Design and Possibility; Aesthetics 10/19 pp.42-66: Aesthetics 10/26 pp.67-88: Imagination; A Phenomenology of Imagination in Design 11/2 pp.89-104: A Phenomenology of Imagination in Design; Imagination and Design Epistemology 11/9 レビュー 11/30 pp.105-123: Schematisation 12/7 pp.123-142: Schematisation; The Imaginary in Design 12/14 pp.143-164: The Imaginary in Design; Symbolism 12/21 pp.164-183: Symbolism 12/25 pp.185-210: Transfiguration 1/11 pp.210-222: Transfiguration; Conclusion
授業の方法
演習形式で行い,各回担当者を決め,指定した範囲の訳出,また特定のテーマに関する調査を発表してもらう.積極的な発言・発表・質疑が求められる.
成績評価方法
通常点.積極的な参加を求める.下記を満たすのが前提.
 全員毎回:次回授業分の文章を読んでくる
 発表者担当回:担当分のレジュメを作成し,参加人数分コピーして持参する
教科書
Mads Nygaard Folkmann, The Aesthetics of Imagination in Design, Cambridge, MA: MIT Press, 2013.
参考書
随時紹介するが,日本語訳があって手軽なのは下記の著書群.それぞれ原著は英語. ニコラウス・ペヴスナー『モダン・デザインの展開』 ハーバート・リード『インダストリアル・デザイン』 ジョン・ヘスケット『インダストリアル・デザインの歴史』 エイドリアン・フォーティ『欲望のオブジェ』 また固有名詞を知りたい向きには柏木博監修『図鑑デザイン全史』がある.
履修上の注意
予習が必須.授業後の質問には当然応じられるが,講師は平日は浜松(静岡文化芸術大学)にいるので,メールが便利と思われる.