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最終更新日:2024年4月22日

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原典講読III

デザインの世界を見渡す
今我々が生活する環境を取り巻くのは,すべてデザインされたものと呼んでよい.我々が言語について思想文化,哲学,論理などとの密接な関係を想定するならば,デザインについても同様の関係を想定することができよう.デザインには形態面だけでなく,それが伝える意味内容,また各論者や各時代が形態や意味内容に対して与えた歴史的・思想的位置づけなどの観点が考えられる.原典からは,デザインのカルチュラル・スタディーズをめぐって,まずはその生産,評価,流通のメカニズムを追う.ついでグローバル化した流通の中での消費財の設計・流通,場所のブランド化を見た後,情報通信技術の発展に伴う相互作用,デザインの一般語化,モバイル社会,教育とたどる.以上からデザインをめぐる問題系をひととおり見渡して,冬学期(原典講読IV)に扱う美学的考察を示した著書へつなげる予定である.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180623
FLE-HU4F06L1
原典講読III
天内 大樹
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
4/6 本務校行事のため休講 4/13 イントロダクション,assignment 4/20 1. design culture 4/27 2. design and production 5/11 3. design and design discourse 5/25 4. the consumption of design 6/1 6. consumer goods 6/8 7. branded places 6/15 7. branded places 6/22 9. on-screen interactivity 6/29 10. communications, management and participation 7/06 11. networks and mobile tecnologies 7/13 12. studying design culture
授業の方法
演習形式で行い,各回担当者を決め,指定した範囲の訳出,また特定のテーマに関する調査を発表してもらう.積極的な発言・発表・質疑が求められる.
成績評価方法
通常点.積極的な参加を求める.下記を満たすのが前提.
 全員毎回:次回授業分の文章を読んでくる
 発表者担当回:担当分のレジュメを作成し,参加人数分コピーして持参する
教科書
Guy Julier, The Culture of Design 3rd.ed. London: Sage, 2014.
参考書
随時紹介するが,日本語訳があって手軽なのは下記の著書群.それぞれ原著は英語. ニコラウス・ペヴスナー『モダン・デザインの展開』 ハーバート・リード『インダストリアル・デザイン』 ジョン・ヘスケット『インダストリアル・デザインの歴史』 エイドリアン・フォーティ『欲望のオブジェ』 また固有名詞を知りたい向きには柏木博監修『図鑑デザイン全史』がある.
履修上の注意
予習が必須.授業後の質問には当然応じられるが,講師は平日は浜松(静岡文化芸術大学)にいるので,メールが便利と思われる.