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最終更新日:2024年3月15日

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芸術学概論

感性文化とメディア論
「芸術学」は長いこと、現実の生活や環境から切り離された美術館やコンサートでの「純粋鑑賞」体験をモデルに形作られてきたが、近年では美術や音楽といった既成の芸術ジャンルの枠をこえた「視覚文化」「聴覚文化」といった概念が提唱され、社会や環境との関係の中での「感性文化」の全体的ありようへと視野が広げられるなか、狭義の「芸術」に対する見方もまた大きく変わりつつある。この講義では、芸術が近代的な共同体の形成過程において果たしてきた役割や、現代の都市環境の中でわれわれの感性が様々な芸術と時には結びつき、時にはぶつかり合いつつ形作られている状況、さらには、われわれの感性やものの見方が様々なメディアとの関わりの中で歴史的・文化的に形作られ、変容されてきたメカニズムなどを考察し、「感性文化」の様々な側面をその具体層において捉えてゆきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180611
FLE-HU4F02L1
芸術学概論
渡辺 裕
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
今のところ、以下のようなテーマを順次取り上げることを予定している(取り上げるテーマは変更することがありうる)。 ・感性文化と芸術:うたでつくる共同体   −合唱文化のグローバル・ヒストリー   −校歌・応援歌と「替え歌」の文化   −座敷芸と歌本の近代  ・都市環境のなかの感性文化   −発車メロディと著作権   −高速道路と都市の景観   −コンテンツ・ツーリズムとまちづくり     ・感性文化のメディア考古学   −耳で聴くオリンピック:ラジオ実況中継のつくる世界   −戦争と音響   −デジタル・リマスター時代の「芸術作品」の概念            
授業の方法
講義形式。 映像や音を実際に体験して、そこから出発し、考えてゆく授業を目指すが、「感性文化」を考える際のポイントは、われわれの感性自体が歴史的・社会的に形作られ、変容してゆくものであるという認識にある。自分の感性の狭い世界に閉じこもることなく、それ自体を対象化し、多様な価値観の中で相対化してゆく思考を通して、いかに豊かな世界が現れ出てくるかということを肌で感じてほしい。
成績評価方法
学期末に課するレポートによる
教科書
特になし
参考書
初回授業時に講義内容に関連する主要な文献の一覧表を記載したプリントを配付する。また、授業に関連する資料を提供するためのデータ・ボックスをインターネット上に開設するので、適宜アクセスして参照すること。
履修上の注意
特になし