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最終更新日:2024年4月22日

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比較仏教論

仏教の伝える心の観察と教理
仏教は歴史的な展開とともに様々な思想を展開させた。その根本は他との関係性を基本とする「縁起」と言ってもよいが、時には「空」とも表現された。しかし、それらは観念的なものではなく、身体的な修行を伴い、実感されるものであった。本講義では、仏教の教理と、それと結びついた修行を理解できるようになり、自らの言葉で各地域の仏教の特徴が語れるようになることを目指す。また、各地域に展開した仏教を現地の寺院や人々の営みの紹介を含めて考察する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180331
FLE-HU4C04L1
比較仏教論
蓑輪 顕量
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
第1回:仏教思想の南アジアにおける歴史的展開概論 原始仏教・部派・大乗・密教 第2回:原始仏教の教理と実践―心を見つめる 入息出息・縁起 第3回:原始仏教の教理と実践―五蘊 名色分離智・五蘊・無分別 第4回:仏教の中国における歴史的展開 伝来・受容・中国化 第5回:中国古代の身体思想と仏教の瞑想 導引・気・共通性 第6回:中国南北朝時代における止観の実践 坐禅三昧経・天台宗・天台小止観 第7回:禅宗の興起―その目指したものは無分別であったか 公案・主一無適 第8回:三論宗の目指したもの―無所得空 中論・百論・十二門論 第9回:法相宗の教理学―瑜我行と性相学 瑜伽論・成唯識論 第10回:東アジア的な思考 事と理の二つの視点から考える 三論・華厳 第11回:東アジア的な思考 体・相・用の視点 天台・華厳 第12回:天台宗のものの見方 空・仮・中 摩訶止観 第13回:華厳と真言の捉えた世界 一即一切 理理相即  第14回:アジア世界の仏事の存在形態 東南アジア・中国・台湾・韓国・日本 第15回:定期試験 
授業の方法
基本的に講義形式で進める。時にはパワーポイントを使いながら、現地の寺院や僧侶の営みを紹介しながら進める。インド、中国、日本における仏教諸宗派の教理的な特徴を概説するとともに、それぞれの地域に存在した文化伝統と結びつき、どのような展開があったのかを説明する。日本には、東アジアの伝統を継承し、法会を中心とした仏教が栄えた。そのような中で、思想的な特徴がどこにあるのか、地理的な要因も含めて説明する。
成績評価方法
授業時に時折課すレポート(30%)と、普段の授業への質疑応答などの貢献度(20%)と、学期末に課する試験による評価(50%)で、評価を行う。
教科書
特に指定しない。
参考書
凝然『八宗綱要』(鎌田茂雄、講談社学術文庫)、奈良康明/下田正弘編集『新アジア仏教史』佼成出版社、など。なお、授業の中でも適宜、紹介する。
履修上の注意
時折レポートを課すので忘れないようにすること。
その他
仏教に関心のあることが望ましい。 推奨科目