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最終更新日:2024年4月22日

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インド哲学史概説II

授業の目標
・インド哲学史を概観し、インド固有の哲学・宗教に関する基礎的知識が身に付く。
・インド哲学史上の重要な議論の考察を通じ、哲学的に思索する訓練を行うことができる。
・インド宗教の歴史的・思想的背景の比較を通じ、宗教の普遍的な意義について考えられるようになる。
・古代インド固有の哲学的議論が現代人の私たちにとってどのような意味があるのかを模索できるようになる。

授業の概要
インドといえば、近年ではIT産業などの目覚ましい発展や経済成長などに焦点が当てられがちであるが、他方で、長きにわたり神秘の国・宗教の国として人々を魅了し続けてきた。一年の講義を通じて、受講者はインド思想や仏教に関する知識はもちろんのこと、大国インドについての理解を深めることになる。
前半15回の講義でヴェーダやウパニシャッドに始まるインド思想史を時間軸に沿って概観し、後半15回の講義では哲学的議論のトピックについて哲学文献の講読を通じて個別に見ていきたい。講義ではなるべく原典(の邦訳)を参照し、古代インドの聖仙やブッダ、あるいはインドで活躍した思想家たち言葉に耳を傾けたいと思う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180312
FLE-HU2C02L1
インド哲学史概説II
加藤 隆宏
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
(第1回) イントロダクション (第2回) ウパニシャッドの思想(1)有の哲学 (第3回) ウパニシャッドの思想(2)梵我一如 (第4回) 『バガヴァッド・ギーター』概説 (第5回) 『バガヴァッド・ギーター』の宗教観 (第6回) ヒンドゥーの法思想―『マヌ法典』概説 (第7回) ヨーガの理論『ヨーガ・スートラ』概説 (第8回) ヨーガの理論『ヨーガ・スートラ』各論 (第9回) インドの論理学(1)ニヤーヤ学派 (第10回) インドの論理学(2)仏教論理学 (第11回) 中世ヒンドゥー思想(1)シャンカラの思想 (第12回) 中世ヒンドゥー思想(2)ヴェーダーンタ各派の思想 (第13回) インド哲学研究史 (第14回) インド哲学の可能性 (第15回) 授業の総括
授業の方法
講義形式
成績評価方法
授業の最後に行う確認テスト(70%)とリアクションペーパーを含む平常点(30%)により総合的に評価する。
教科書
授業資料はWeb上に公開する。各自DLするなどして準備すること。
参考書
『インド思想史』 早島鏡正他著、東京大学出版会、1982年 『インド思想史第二版』 中村元著、岩波全書、1968年 『インドの思想』 川崎信定著、放送大学教育振興会、1993年 『インド思想史』 J・ゴンダ著、鎧淳訳、岩波文庫、2002年 その他、授業中に紹介する。
履修上の注意
・準備学習においては、Web上にアップされている資料を手元に準備し、一通り目を通しておくこと。 ・事後学習においては、授業で紹介した参考資料などを参照しながら、授業のノートなどを整理する。特に、カタカナや漢字の固有名詞等が頻出するので、混乱しないように気を付けること。