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最終更新日:2024年4月22日

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応用倫理特殊講義III

<環境ー社会>への語りと倫理
環境とは社会である。この講義では、<環境ー社会>をめぐる諸問題(公害や環境汚染、自然保護など)をめぐる人々の語りと生の全体性のなかから、<倫理>の位相を探りだす。特に戦後日本の急激な<環境―社会>変動のなかで、地域性や共同性に基づくローカルな価値が集権的公共性の価値の劣位に組み入れられることで、<環境ー社会>が乖離していく状況を考察する。そこから、環境をめぐる現在的諸課題を明らかにする。具体的な事例として、水俣病や新潟水俣病、海浜埋立、大規模林道、メガイベント開発、原発問題などを扱う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180073
FLE-HU4205L1
応用倫理特殊講義III
関 礼子
A1 A2
木曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1. 倫理をどうとらえるか~物語る力から 2. 自然と環境の倫理とはどのようなものか 3.自然と環境の倫理はどう語られるのか~「自然破壊」の時代から 4.自然と環境の倫理はどう語られるのか~「地域づくり」と「共生」の時代から 5.「あいだ」という曼荼羅、「あいだ」という亀裂~コミュニケーションと規範 6.「場所」と「土地」の倫理 7.辺境のまなざしと「チベット」化~眠れない女たち 8.地域開発を拒む在地倫理と地域開発に飲み込まれる論理 9.故郷剥奪と自死からの語り 10.生きる時間と空間 11.リテラシーからオラリティを取り戻す 12.環境と生の全体性 13.まとめ
授業の方法
講義と対話による。
成績評価方法
課題レポート(50%)と授業内課題・議論(50%)による。
教科書
関礼子・中澤秀雄・丸山康司・田中求2009『環境の社会学』有斐閣。
参考書
鳥越皓之・金子勇編2017『現場から創る社会学理論』ミネルヴァ書房。 関礼子・高木恒一編2018『多層性とダイナミズム』東信堂。
履修上の注意
事前に教科書や参考書に目を通しておくことが望ましい。提出期日を過ぎての課題は受領しない。