学部後期課程
HOME 学部後期課程 死生学特殊講義VII
過去(2018年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月1日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

死生学特殊講義VII

事例から読み解く生きづらさ
私たちはさまざまな生きづらさに晒されています。児童虐待や発達障碍のような、周囲からも認知され、当人も自覚しうるような生きづらさもあれば、「コミュ障」「異性にもてない」「毒親を持て余している」など、当人が自覚できなかったり、したくなかったりする生きづらさもあるでしょう。本講義では、私たち誰もが思い当たるような日常の生きづらさの事例に基づき、それらを哲学的な観点(自己意識、身体性、他者意識、世間、他者理解など)から考察することを試みます。そうすることで、生きづらさをより深い次元で捉えなおすと同時に、受講者ひとりひとりの自己理解や他者理解が深まることを目指します。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180047
FLE-HU4202L1
死生学特殊講義VII
大塚 類
S1 S2
木曜4限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1 オリエンテーション:私たちが囚われている「あたりまえ」の枠組み 2 自分の可能性を選びほぐす:ハイデガーの「可能性」より 3 「本当の自分」は存在するのか?:分人論 4 視点によって見えてくる世界の違い:児童虐待   5 ナラティヴ・アプローチ:虐待母の語り 6 すべての根底に親がいる?:毒親の呪い 7 友だちとは何なのか?:「優しい関係」と不意打ちの回避 8 人を好きになるとはどういうことか?:「心の穴」と「これ性」 9 なぜモテないのか:一方向的な感情移入による他者理解と他者への開かれ 10 知覚に由来する生きづらさ:発達障碍 11 雰囲気による他者理解:いじめ 12 教育サバイバー:思い込みと回復力 13 被害者の加害性/加害者の被害性:楳図かずお『戦闘』 14 語り得ないことと罪:楳図かずお『戦闘』 15 本講義のまとめ:可能性を選び取る
授業の方法
受講者の人数により、講義形態、ディスカッション、グループワーク形式で行なう。
成績評価方法
毎回のリアクションペーパーの提出状況と最終レポート。
教科書
特に指定しない
参考書
大塚類・遠藤野ゆり編2014『エピソード教育臨床』創元社 遠藤野ゆり・大塚類2014『あたりまえを疑え!』新曜社 中田基昭編大塚類・遠藤野ゆり2011『家族と暮らせない子どもたち』新曜社 大塚類2009『施設で暮らす子どもたちの成長』東京大学出版会
履修上の注意
特になし