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最終更新日:2024年4月22日

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多分野講義II

メディア間翻訳・翻案研究:文学テクストの映像化・舞台化
人文学のテクスト研究を、翻訳やアダプテーション作品の制作プロセスとつなげる学際研究および社会連携の可能性について考える。
大学における言語テクストを対象とした研究が、実社会での文学の映像化・舞台化など言語表現の枠をはみ出す多様な表現方法と必ずしも有機的なつながりを持ち得ていない。同時に、これまでの作品評価が原作をどこまで「忠実に」再現しているか、という同一性に偏ってもいる。映像・舞台化作品が、原作の言語テクストから自立した作品として成り立ちうる可能性について、その際に文学研究が果たしうる役割について、学際的な文化資源学の視点から、時にゲストを交え、討論を行う。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04180022
FLE-XX4103L1
多分野講義II
小林 真理
S1 S2
水曜5限、水曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
原則として隔週水曜日5・6限に授業を以下のように行う。授業日及び内容が変更になることもありうるので、必ず初回の4月11日の説明会に出席し、学期を通しての予定を確認すること。 初回にはイントロダクション(5限 30分程度)のあと、水族館劇場の作・演出の桃山邑氏をゲストを招いて特別講演会(2時間程度)を行う。   ※水族館劇場 http://suizokukangekijou.com/information/ 授業では、映像化・舞台化(の映像)作品を鑑賞し、原作と翻訳・翻案(映像化・舞台化)を比較する講義を行い、ディスカッションを行う。 各回、受講者は課題作品の翻訳を各自入手し、読んだうえでディスカッションに参加する。 (1)4月11日 イントロダクション         桃山邑氏(水族館劇場 作・演出)特別講演会         ※ 水族館劇場 http://suizokukangekijou.com/information/ (2)4月25日 阿部公彦(英語英文学研究室) Jane Austen ≪Pride and Prejudice≫ (BBC(3)5月9日  阿部賢一 原作:カレル・チャペック『マクロプロス事件』            オペラ:レオシュ・ヤナーチェク作曲 『マクロプロス事件』 (4)5月23日 楯岡求美 原作:チェーホフ『かもめ』              舞台:劇団地点『かもめ』http://chiten.org/archive/archives/74 (5)6月6日 野崎歓 原作:モーパッサン「野あそび」            映画:ジャン・ルノワール監督『ピクニック』 (6)6月13日 小林真理「様々なテクストを舞台化するということについて」(ゲスト検討中) (7)6月27日 学生企画ミニシンポ(2グループ)
授業の方法
原則として隔週水曜日5・6限にオムニバス形式で行う。授業回数は全7回の予定。 映像化作品を鑑賞し、文学テクストと比較検討する。随時、映像・舞台で活動するゲストを招き、文学研究と表現実践との連携の可能性を含め、討論を行う。 各回終了後、ミニレポート(1000字程度)を作成し、次の授業までに提出する。 最終回は、希望者を(4回目の授業で)募り、授業内容を踏まえた学生・院生による基調報告で構成されたミニシンポを行い、参加者全体で討論を行う。 期末レポートを作成する。
成績評価方法
授業への参加、レスポンスシート、期末レポート
教科書
(2)阿部公彦:Jane Austen ≪Pride and Prejudice≫ ジェイン・オースティン 『高慢と偏見』(新潮文庫新訳は『自負と偏見』) (3)阿部賢一:カレル・チャペック『マクロプロス事件』 (4)楯岡:チェーホフ『かもめ』神西清訳(新潮文庫)(他の訳者のものでも可) (5)野崎:モーパッサン「野あそび」『モーパッサン短編集Ⅱ』所収、青柳瑞穂訳、新潮文庫
参考書
初回および講義中に随時指示する。
履修上の注意
2コマ分連続の授業を隔週で行う。授業予定日は変更もありうるので、必ず初回の授業(4月11日)に出席して、スケジュールを確認すること。 文学テクスト(原作)とアダプテーション作品との差異が問題になるので、授業に臨むにあたって必ず文学作品を読んでおくこと。 特定の言語の予備知識は必要としないが、授業で扱う映像・舞台化作品については、各自で資料を入手したり、劇場や映画館で実際に鑑賞することが望まれることもある。 関連作品について積極的に読書・鑑賞することが望ましい。