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最終更新日:2024年4月22日

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古琉球から世界史へ

古琉球から世界史へ
古琉球とは「沖縄学の父」伊波普猷の造語で、1609年島津氏による征服以前の琉球をさす。この時代琉球は日本(ヤマト)の国家支配の外にあって、ヤマトをふくむ周囲の諸地域と関係を結び、15世紀には王国を形成して、海洋アジアの中心としてめざましい交易活動を展開した。現在は日本の一地域だが、その歴史は世界史のなかに置かなければ決してわからない。また、古琉球を語る史料は、おもろさうし、歴代宝案、辞令書、碑文、家譜など琉球自身の個性的な史料群はもちろん、島津家文書などの日本史料、明実録、朝鮮王朝実録、宣教師の記録や地図などのヨーロッパ史料等々、きわめて多様かつ豊かである。この授業では、これらの史料をじっくり読み解きながら、古琉球のおもしろさに触れ、世界史への眼を養っていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04167061
古琉球から世界史へ
村井 章介
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
1.古琉球史は何たっておもしろい 2.王国誕生前夜(14世紀なかば以前) 3.明の国際秩序構想のなかで 4.三山分立から統一中山王国へ 5.王国機構の整備 6.東南アジア港市国家群の一員 7.海外雄飛を支える人的パワー 8.冊封関係を超える海域交流 9.古琉球の文体 10.かな碑文に古琉球を読む 11.ヤマト仏教界との交流 12.琉球中心の国際秩序 13.対薩摩、対ヤマト関係の暗転 14.日本近世国家内の「異国」 15.琉球=沖縄史は「日本史」なのか
授業の方法
講義による。
成績評価方法
期末の課題レポートによる。
教科書
村井章介『世界史のなかの戦国日本』(ちくま学芸文庫)筑摩書房、2012年。 同『日本中世境界史論』岩波書店、2013年。 同『境界史の構想』敬文舎、2014年。 高良倉吉『琉球の時代』(ちくま学芸文庫)筑摩書房、2012年。 伊波普猷『古琉球』(岩波文庫)岩波書店、2000年。
その他
相談、質問等は各授業の終了時に受ける。