学部後期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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ヨーロッパ建築文化史

建築様式の流行の変遷からみる近代ヨーロッパ精神
ルネッサンス期より盛んになった古代ローマ建築の模倣は、近代から現代まで脈々と受け継がれてきた。しかし19世紀ヨーロッパでは、そんな古典主義建築の呪縛から解き放され、様々な建築様式が復活した。国家主義の全盛期、自国にふさわしい過去の建築様式を模索しながら、国家アイデンティティや権力を「建物で」標榜させたのだ。18世紀から20世紀初頭までの間に、欧米(ヨーロッパの影響が強いアメリカも含む)各都市で流行した、歴史主義的・折衷的なモニュメンタルな建築物を通じて、愛国精神と建築の文化史をたどってゆく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04167004
ヨーロッパ建築文化史
河村 英和
A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
以下のような内容で進める予定である。 1.ゲニウス・ロキ(土地の霊):序として 2.古代建築礼賛(1)廃墟 3.古代建築礼賛(2)古代遺跡 4.古代建築礼賛(3)パラディアン 5.古代建築礼賛(4)新古典主義 6.祖国の建築様式(1)ネオゴシック 7.祖国の建築様式(2)中世復興 8.祖国の建築様式(3)ネオルネッサンス 9.祖国の建築様式(4)歴史主義と折衷主義 10.国家と女神:国家を表象する寓意女性像たち 11.英雄・偉人たちの記念碑 12.天空へ:塔と高層建築 13.独裁と古代回帰:ヒトラーとムッソリーニの建築
授業の方法
講義形式。授業最後の10-15分で書くリアクションペーパーでは、できれば授業で紹介されなかった他の比較・参考となる事例を書いてみる。難しければ感想文でもよいが、内容が斬新で興味深いものほど平常点の評価が高くなる。
成績評価方法
平常点30%(出席とリアクションペーパー)と小論文70%での評価。学期末に提出する小論文では、ひとつの国(都市または地方)を選び、愛国(国家主義もしくは郷土愛)と建築物の関係について論じるが、できれば取り上げる建築物は、マイナーなものほうが好ましい。引用文献は脚注に書き、参照ページ番号も記入、レポートの末尾には参考文献表を添える。分量は注・文献表込みで5000字程度。個々の建物については、できるだけ授業で紹介されていない事例を用いること。それはヨーロッパ以外の地域(日本も含む)でも、全く別の時代でも、現代でもよい。
教科書
なし。配布プリントに記載する代表的な文献を参考に。
参考書
配布プリントに記載。
履修上の注意
本講座の姉妹編として、前期学期に「ヨーロッパ風景文化史」があったが、本講座のみの受講も歓迎。
その他
上記URLに入るためのパスワードは授業で告知する。