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最終更新日:2024年4月1日

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死生学特殊講義

臨床死生学原論
本学における〈死生学〉は、死生をめぐる人間の文化を対象にし、これに思想、文学、歴史、社会、心理といった人文・社会系の諸方法論によるアプローチを総合的に行う学である。これを背景にして、〈臨床死生学〉は、医療・介護現場でケア従事者が患者(利用者)・家族に対応している場面におけるケア実践を、死生をいかに理解し、対応するかという面から支え得る実践知を目指す領域である。このような学を理論的に批判に耐え、実践的に現実的に有効なものとして確立すべく、〈臨床死生学〉の根本問題を検討する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04165508
死生学特殊講義
清水 哲郎
A1 A2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
臨床死生学の学としての定まった体系は未確立である。したがって、本授業においては、とりあげる諸テーマを理に適った順序で配置することも、授業において検討する事項となる。以下は、とりあげるテーマのいくつかを羅列したものに過ぎない。 ・自分らしく最期まで生きるために: それを妨げる諸要因とそれへの対策  -生死に関わる本人・家族の意思決定プロセスが整っていない  -最期の生を生きる(dying)際に医療が果たす役割についての誤解  -他者の世話になることを遠慮する・非難する傾向 ・terminal care から end of life care へ ・palliative care と supportive care ・advance directive から advance care planning へ ・できることがなくなっていくことをどう理解するか ・生を購うために棄てなければならないこと ・生活のよさと余命の長さ(QOL優先―延命優先)
授業の方法
講義による。ただし、双方向のディスカッション的要素を随時取り入れるので、履修者はただ、講義を聞くのでなく、ディスカッションに参加することが求められる。
成績評価方法
授業への積極的参加(授業中の発言およびコメント提出)と期末レポートによる。
参考書
清水『最期まで自分らしく生きるために』(NHK出版) 清水・島薗『ケア従事者のための死生学』(ヌーベルヒロカワ)
履修上の注意
S1S2木2「死生学概論」を本論の前提として履修していることが望ましい(必須ではない)