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最終更新日:2024年4月1日

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法制史1

公法・刑事法の古典的基礎
授業のコンセプトは、「法のパースペクティヴ」=「民事法の古典的基礎」と同じであり、素材を今回は公法・刑事法に採る。すなわち、近年の日本の重要判例につき、徹底したソクラティック・メソッドにより分析していく。公法・刑事法は、「ローマ法」神話を免れているため、それに由来する混乱を免れているが、他方、ギリシャ以来の古典的思考を大きく枠組みとしている点は見逃されがちである。政治システムの根本概念自体をわれわれがそれに負う以上、不断の対話・省察は不可欠であるはずであり、その点を怠ったことに由来する混乱も随所に認められる。そうしたことを、抽象的にでなく、現代日本社会に具体的に関わる事案を通じて見ていく。というわけで、断じて到達せず疑問を持つことが到達目標である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6591
法制史1
木庭 顕
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業の方法
徹底したソクラティック・メソッドによる。
成績評価方法
筆記試験を行わない レポートを課す(一本の判例を(評釈でない)自由な形式で論評するレポート、およびこれをめぐる各自質疑応答の面談) 平常点を考慮しない 成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する
教科書
木庭顕「ローマ法案内」(羽鳥書店、2010)が一応の基礎知識を供給することとなる。
履修上の注意
既存のディスコースの底にあるものを一度ゆっくり再検討したいという知的余裕を望む。 3年生の中には昨年受講した者もある「法のパースペクティヴ」におけるパラレルな授業と同様、まずは楽しむことが重要であり、ソクラティック・メソッドは元来の意味、つまりプラトンの対話篇における意味、でなされる。正解を言わないといけないのではないか、とか、査問されるのではないか、といった危惧とは無縁である。
その他
本年で終了