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最終更新日:2024年3月15日

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租税法

租税法 (Tax Law)
経済活動を行うさいには,必ずといってよいほど課税が生じます。そのため,課税の法的側面を学んでおくことは,法科大学院でみなさんが貴重な時間を割いて取り組むに値するプロジェクトです。
この授業の学習目標は,租税法の基本を理解したうえで,条文を読みこなし,適切な先例を参照しながら,さまざまな取引にあてはめる力を身につけることです。さらに,課税が人々の行動にどう影響するかを知り,あるべきルールを提案するための訓練を行います。
カバーする範囲は,所得税法を中心とし,これに関連する範囲で法人税法・国税通則法を含み,いずれも基本的な部分に限ります。この授業で扱うレベルのことは,本来,法律家一般にとって常識に属すべきことがらといっても過言ではありません。そのため,租税専門の法律家(tax lawyer)をめざす方だけでなく,より広い範囲の受講者を念頭におきます。より専門的な事項については,「国際租税法」「金融取引課税法」「租税と諸法」「演習(租税法)」などで扱います。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6401
GLP-LS6405L1
租税法
増井 良啓
A1 A2
火曜2限、金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
第1回 導入 教材の「序説」,および,教材の関連箇所のうち「教育支援システム」ウェブサイトで個別指定するところ。 第2回 所得税1 所得の概念 第3回 所得税2 納税義務者 第4回 所得税3 所得税法のしくみ 第5回 所得税4 各種所得1 第6回 所得税5 各種所得2 第7回 所得税6 各種所得3 第8回 所得税7 各種所得4 第9回 所得税8 収入金額と必要経費 第10回 所得税9 タイミング 第11回 所得税10 損益通算・所得控除 第12回 所得税11 税額計算・復習 第13回 法人税1 法人税の基礎  第14回 法人税2 法人所得の意義 第15回 法人税3 益金 第16回 法人税4 損金1 第17回 法人税5 損金2 第18回 法人税6 損金3 第19回 法人税7 税額の計算 第20回 法人税8 同族会社 第21回 法人税9 復習と応用 第22回 総論1 租税法令の解釈 第23回 総論2 私法取引と租税法 第24回 総論3 租税回避 第25回 総論4 事実認定 第26回 復習 「質問タイム」を授業時間に組み込む
授業の方法
基礎的な前提知識に関する短いレクチャーをまじえつつ,ケースブックのNotes & Questionsに従って双方向で議論しながら進めます。質疑応答の繰り返しにより条文や判例の読解を確認し,区切りの良いところで練習問題を解く機会を設けます。
成績評価方法
筆記試験を行う。A方式(2時間)。 平常点を考慮する。 レポートを課さない。 成績をA+・A・B・C+・C-(2011年度以前の入学者はC)・Fで評価する。
教科書
金子宏ほか編著『ケースブック租税法(第5版)』(2017年,弘文堂)。法令の入手方法や参考文献については,開講時に説明します。
参考書
履修を考える人が受講前に読める新書サイズの手ごろなガイドブックとして,佐藤英明『プレップ租税法(第3版)』(2015年,弘文堂)があります。また,授業の進行と並行して増井良啓『租税法入門』(2014年,有斐閣)を読むと、理解が深まるでしょう。
履修上の注意
解釈論を中心とする実定租税法をはじめて学ぶ人を念頭において,初歩から順番に学んでいきます。
その他
毎年開講。