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最終更新日:2024年3月15日
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文化資源としての歌(2):「一緒に歌う」文化のグローバル・ヒストリー
文化資源としての歌(2):「一緒に歌う」文化のグローバル・ヒストリー/ Songs as cultural resources (2): Global History of the culture of "singing together"
S1S2学期に開講した「校歌の研究」の継続(もちろん、単一の科目としての履修も可能である)。校歌はたしかに日本固有の現象であるが、他方で西洋近代社会における共同体づくりの基盤ともなった「皆で一緒に歌う」コミュニティ・ソングとしての合唱の伝統の流れをくむものでもある。フランス革命時の「革命シャンソン」から各国の「合唱運動」へと展開し、さらにそれが東欧や北欧諸国へと広がって民族自立運動と結びつき、さらに非西洋圏諸国に流入することで、それぞれの地域文化と結びつきながら新たな展開を示すにいたる、「皆で歌う文化」をめぐる大きなグローバル・ヒストリーの中に置いてみるならば、校歌だけでなく、社歌や県歌、さらには学校唱歌や女学生の愛唱歌集等々、日本における様々な歌う文化もまた別の一面をみせてくれることになるだろう。
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