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最終更新日:2024年4月1日

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文化資源としての歌(1):校歌の研究

文化資源としての歌(1):校歌の研究/ Songs as cultural resources (1): Research on "School Songs" in Japan
日本においては、ほとんどの学校に「校歌」が制定されており、生徒たちの共同体意識や郷土意識の形成にも大きな役割を果たしているが、その歴史や実情はこれまで必ずしも十分に研究されてこなかった。しかし、各学校にこのような形で校歌が公的に制定されるという制度自体、「欧米モデル」にならった日本の近代化過程の中でできあがってきたにもかかわらず、欧米の学校制度自体にはほとんどみることができないものであり、その成り立ちや果たしてきた役割を考えることは、そのまま日本の近代化過程を捉え返すことに直結する興味深い問題をいろいろ含んでいる。自分がこれまでに歌ってきた校歌の歴史を調べ返してみるならば、さらにその周辺に寮歌、応援歌等々の学校における様々な「歌の文化」が立ち現れてくるとともに、それらが決してひとつの学校だけで完結しているわけではなく、互いにつながり合っている状況もみえてくることになるだろう。また、それぞれに異なった歴史的背景をもつ多様な校歌を並べてみることで、学校という場で皆で歌うという文化のあり方自体が歴史の中で刻々と変化してきた様子が浮かび上がってくることにもなるだろう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21185059
GHS-CR6E02S1
文化資源としての歌(1):校歌の研究
渡辺 裕
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
具体的なことは、初回に参加者とも相談の上、決めてゆくことにしたいが、最初の数回は、教員自身がこれまでに手がけてきた関連する研究やそれに関わる資料などについて紹介する。その後は基本的には、各回ごとに、担当者が各自の関心のある切り口から発表を行い、それを受けて皆でディスカッションするというやり方を軸にして進めてゆくが、校歌についてはその全体像を視野におさめることができるような研究の蓄積が作られていないため、様々な学校の百年史等の文献を集中的に参照してそれぞれの校歌の成立過程を調べる等々の基礎作業を皆で手分けして行うといったことも有意義かもしれない。
授業の方法
演習形式。
成績評価方法
出席と参加度を重視するが、状況によっては期末レポートを課し、それらを総合的に勘案して評価を行う。
教科書
なし
参考書
初回の授業で関連文献のリストを配付し、その他は必要に応じて授業内で指示する。必要な基本資料については、参加者が閲覧できるような形で研究室に置いたり、電子化したものをインターネット上の「グループ」の機能を使って共有したりして、できるだけ多くの基本資料に皆が接することができるような形にしたいと考えている。
履修上の注意
特になし