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最終更新日:2024年3月15日

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文書文化論

文書文化論:文系の学問と読み書き技術の変遷
人文社会系の学問は文書を丁寧に読み解くことに注力してきたが、そこで大事にしてきたのは文書を作り伝えてきた人々の声に耳を澄まし、その心に思いをはせることであった。そして、従来、このような文系の学問の営みを支えてきたのは古い歴史を持つ紙の文書群、それらを取り巻く慣習や制度からなる巨大で複雑な文化資源であった。それに対して、周知のごとく、近年のデジタル技術は私たちの生活を大きく変えつつある(これについては、若い世代の人々の方が私よりもはるかに経験豊富であろう)。この歴史的な大変化の中で、文系の学術的な読み書きは今後どうなっていくのであろうか。私たちは新たな技術を取り込んだ文化資源をどのように編みなおしていけばよいのだろうか。
この講義では、まずこれまで蓄積されてきた声の文化や紙の文書の読み書きに関する先行研究を学び、それらを踏まえた上で、現在展開しつつある文系の学問とデジタル技術の邂逅について考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21185013
GHS-CR6E01L1
文書文化論
中村 雄祐
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
講義で扱う主な話題 ・文化資源学の構想と課題 ・声の文化、文字の文化、二次的な声の文化 ・認知的人工物論 ・Digital Humanities など. 前半は古典的な研究を振り返るが、後半は、現在展開しつつある動きに焦点を合わせていく。 途中と最後に,討論の回を設ける.
授業の方法
講義と討論を組み合わせて行う.
成績評価方法
中間レポート(1):20% 中間レポート(2):20% 中間レポート(3):20% 最終レポート:40%
教科書
ノーマン、D.(1996)『人を賢くする道具―ソフト・テクノロジーの心理学』 オング、W.J. (1991)『声の文化と文字の文化』 『デジタル・ヒューマニティーズ入門』日本語訳 http://www.dhii.jp/nagasaki/sg2dh.pdf
参考書
中村雄祐(2009)『生きるための読み書き - 発展途上国のリテラシー問題』(みすず書房). 齋藤晃(編)(2009)『テクストと人文学 - 知の土台を解剖する』
履修上の注意
途中、中間レポートを3回、提出してもらい、受講生のコメントも踏まえつつ講義を進めていく。