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最終更新日:2024年4月22日

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日本中世美術史の諸問題(2)

日本中世美術史の諸問題
日本中世を対象に、これまでの美術史学は何を議論し、どのような歴史像を構築してきたのかを考える。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21185011
GHS-CR6E01L1
日本中世美術史の諸問題(2)
高岸 輝
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
本年度は、戦国時代に活躍した公家・三条西実隆(1455~1537)の日記『実隆公記』に記された美術史・文化史関係記事の精読を通じて、日本中世から近世にかけての転換期の文化の様相をさぐる。『実隆公記』は応仁の乱後、およそ60年間にわたる、幕府の衰退、京都の復興、戦国大名の勃興、寺社の復興、「洛中洛外図屏風」の成立、土佐派や狩野派の活動実態を知る最善の史料である。ここに現れた記事と現存作例の対比を通じて、戦国時代美術史の再構築を試みる。
授業の方法
作品のスライドを映写しながら、中世やまと絵の展開、絵巻・肖像画・障屏画・仏画といったジャンルの分立、東アジア中世美術の比較、絵師・流派とパトロンの関係など、これまでの日本中世美術史における主要なトピックに関して、古典的な基本文献から最新の研究成果までを紹介する。これらの分析の基盤となってきた方法論の消長・変遷についても強く意識して話を展開したい。また関連する展覧会の見学も行う予定。
成績評価方法
毎回の講義中に記入する小課題、および各期末のレポートによる。
教科書
なし。
参考書
『天皇の美術史』全6巻(吉川弘文館、2017年)、『絵巻マニア列伝』(サントリー美術館、2017年)、宮川葉子『三条西実隆と古典学(改訂新版)』(風間書房、1999年)、芳賀幸四郎『三条西実隆(人物叢書)』(吉川弘文館、1960年)、芳賀幸四郎『東山文化の研究』(河出書房、1945年)、原勝郎『東山時代に於ける一縉紳の生活』(中央公論新社、2011年、初出1917年)。
履修上の注意
なし。
その他
講義内容と関連する展覧会を随時紹介する。積極的な見学を推奨したい。通年で履修することが望ましい。