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最終更新日:2024年4月22日
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美術館の諸問題
ローマにおける古代彫刻コレクションの形成
15世紀から16世紀のローマにおける古代ギリシャ・ローマ彫刻コレクションの形成過程について考察します。当時ローマでおこなわれていた古代彫刻の蒐集と展示の手法は、のちの18世紀に始まるヨーロッパ各地の代表的な美術館の創設に多大な影響をおよぼしました。講義で焦点を当てるのは、欧州最古の美術館であるカピトリーノ美術館の母体となったカンピドーリオの丘におけるコレクション、そしてヴァチカン美術館の原点となった「彫刻の中庭」に展示された作品です。また、当時ローマでは個人による古代彫刻の収集も盛んにおこなわれていました。その中から代表的な個人コレクションをいくつか取り上げ、その作品の内容と展示の様子にも注目します。同時に、考古学・美術史の観点で、個々の彫刻の同定と評価が時代とともにどのように変遷したのかを概観します。
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