大学院
HOME 大学院 美術館の諸問題
過去(2018年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

美術館の諸問題

ローマにおける古代彫刻コレクションの形成
15世紀から16世紀のローマにおける古代ギリシャ・ローマ彫刻コレクションの形成過程について考察します。当時ローマでおこなわれていた古代彫刻の蒐集と展示の手法は、のちの18世紀に始まるヨーロッパ各地の代表的な美術館の創設に多大な影響をおよぼしました。講義で焦点を当てるのは、欧州最古の美術館であるカピトリーノ美術館の母体となったカンピドーリオの丘におけるコレクション、そしてヴァチカン美術館の原点となった「彫刻の中庭」に展示された作品です。また、当時ローマでは個人による古代彫刻の収集も盛んにおこなわれていました。その中から代表的な個人コレクションをいくつか取り上げ、その作品の内容と展示の様子にも注目します。同時に、考古学・美術史の観点で、個々の彫刻の同定と評価が時代とともにどのように変遷したのかを概観します。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21185009
GHS-CR6E01L1
美術館の諸問題
飯塚 隆
A1 A2
火曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
考察する対象は大きく3つに分かれます。カンピドーリオ:シクストゥス4世の時代からパウルス3世の時代にかけてのコレクション、および、カンピドーリオの丘の整備計画について。ヴァチカン:ユリウス2世の時代の「彫刻の中庭」の展示品について。個人コレクション:チェージ家、ガッロ家などの蒐集・展示品について。講義が中心ですが、顔ぶれによっては、受講者による小発表もときどき取り入れたいと思います。その場合、準備しやすいように、的を絞ったトピックを設定します。
授業の方法
講義。場合によっては発表あり。
成績評価方法
授業への参加度、発表内容、および学期末レポートによる総合判断です。
教科書
なし。
参考書
開講時に示します。
履修上の注意
参考文献は英・独・伊・仏語から選択しますが、英語以外は必須ではありません。