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最終更新日:2024年4月22日

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文化資源デジタルアーカイブ特論

文化資源デジタルアーカイブ特論
文化資源についての多様な観点からのアプローチを特徴の一つとする文化資源学がその多様性を維持しつつ学としての共通の言語を深めようとするとき、デジタル媒体上で文化情報を共有するための枠組みとしてのデジタルアーカイブの在り方を検討することは少なからぬ有用性をもたらす可能性がある。折しも、博物館・美術館・図書館・文書館等、文化資源に関わる組織がデジタル・アーカイブに本格的に取り組むようになってきており、様々な議論と実践が広く展開されつつあるところだが、このような動向が文化資源学にもたらし得る可能性と同時に、文化資源学がそれに対してなし得る様々な貢献の可能性についても今後の議論の余地は大きいだろう。

 この授業では、そのような状況を俯瞰しつつ、受講生各自が実際のデジタル・アーカイブの活用を通じてそれぞれの関心に応じた実践的な理解の仕方を探り、そこから文化資源の基盤の一つとしてのデジタル・アーカイブのあり様を見いだしていけるようになることを目指す。実習においては、IIIFとOmekaを事例として扱うが、ここではあくまでも、文化資源学との関係という観点から必要と思われる事項を採り上げていく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21185008
GHS-CR6E01L1
文化資源デジタルアーカイブ特論
永崎 研宣
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1. 授業の概要とデジタル・アーカイブの現況 2. 受講生各自の関心に基づく議論 3. デジタル・アーカイブ利活用のための基本 4. デジタル・アーカイブ利活用のための技術 5. デジタル・アーカイブ実習(調査の仕方) 6. デジタル・アーカイブ実習(調査1) 7. デジタル・アーカイブ実習(調査2) 8. デジタル・アーカイブ実習(調査報告1) 9. デジタル・アーカイブ実習(調査報告2) 10. デジタル・アーカイブ実習(活用の仕方1) 11. デジタル・アーカイブ実習(活用の仕方2) 12. デジタル・アーカイブ実習(活用1) 13. デジタル・アーカイブ実習(活用2) 14. デジタル・アーカイブ実習(活用報告1) 15. デジタル・アーカイブ実習(活用報告2)
授業の方法
講義、ディスカッション、インターネットを用いた実習とを適宜組み合わせた内容となる。受講生は、他の受講生との交流や議論を前提として参加されたい。
成績評価方法
実習の成果を元に評価を行う。
教科書
谷口 知司『デジタルアーカイブの構築と技法』晃洋書房 2014/4/1
参考書
参考書として、岡本真・柳与志夫編集『デジタル・アーカイブとは何か』(2015年)を挙げておくが必読ではない。
履修上の注意
高度なデジタル技術を扱うことはないので、前提知識としては、Webブラウジングをして自分の研究資料をある程度探せるくらいで十分である。実践としては、各地で展開されるデジタル・アーカイブの事業に参画していける基礎知識が身につくことを目指したい。研究として取り組んでいきたい場合には、文化資源学のみならず、人文情報学/デジタル・ヒューマニティーズ分野にもつながっていくものであり、「人文情報学概論1・2」をも履修することを推奨する。