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最終更新日:2024年4月22日
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東寺百合文書―史料の生成・伝達・管理
東寺百合文書―史料の生成・伝達・管理
アーカイブズ(記録史料・保存記録)、つまり私たちの行為・記憶・文化などであらゆる媒体に記録されたものを、どのように取捨選択し、整理されたものとして後世に伝えていくのかという課題は、誰もが簡単に記録を作成し残せるようになった現代では、身近な課題であり、今日的な観点からの分析が必要であると思う。では、歴史時代におけるアーカイブズの形成は、どのように行われたのだろうか。この授業では、こうした課題を「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」という、京都東寺に伝えられてきた古文書を対象とし、日本の中世という時代の中で考えてみることにしたい。
「東寺百合文書」は、2015年10月にユネスコの「世界の記憶:Memory of the World」に登録された、約2万5000通にのぼる一大文書群である。寺院に伝えられた文書とはどのようなものなのか、意外にバラエティに富んだ内容を具体的に見ながら、文書の生成・伝達・保管・廃棄というアーカイブズ形成の過程を検証しようと思う。史料編纂所所蔵の文書原本も閲覧する予定である。
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