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最終更新日:2024年4月22日

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聴覚文化論研究(2)

聴覚文化論研究(2)
音や聴覚をめぐる文化に関わる研究が近年、急速な進展を示している。音楽という限られた特殊な対象に縛られることなく「音」の形作る文化全般に目が向くようになった状況は、すでに一つの領域として確立した「視覚文化 (visual culture)」研究の「音」バージョンともみることもできるだろう。音楽以外の音に対する関心は、シェーファーの「サウンドスケープ」理論を筆頭に、すでにいろいろな形で存在してはいたが、「聴覚文化 (auditory culture)」研究を名乗る近年の研究は、メディア論などと深く結びつくことで、新たな境地をひらいている。この種の研究には、ジョナサン・スターンの『聞こえくる過去』の邦訳が刊行されるなど、日本でも注目が集まりつつあるが、この授業では、最近刊行されたこの領域のアンソロジーを講読することで、それらの最先端の研究活動にじかに触れる機会をつくりたい。(S1S2タームからの継続)
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21170802
聴覚文化論研究(2)
渡辺 裕
A1 A2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
Michael Bull and Les Back (eds.), The Auditory Culture Reader (2nd edition, Bloomsbury Publishing, 2016) を講読する。2004年に刊行され、"Auditory Culture"という切り口での研究の草分けとなった論文集の新版であるが、この領域のその間の展開をふまえて内容は一新されている。この論文集の講読を中心とするが、"The Sound Studies Reader" (2012)、"The Oxford Handbook of Sound Studies" (2012) などの類書もあるので、それらも適宜おりこみながら進めてゆく。
授業の方法
演習形式。各章ごとに担当者を決め、要約、問題提起を行ってもらった後、全員でディスカッションする。関連文献の紹介や自由発表も適宜加えたいが、具体的なことはメンバーや人数なども勘案しつつ、参加者とも相談しながら決める。
成績評価方法
平常点により評価する
教科書
Michael Bull and Les Back (eds.), The Auditory Culture Reader (2nd edition, Bloomsbury Publishing, 2016)