Daniel Morat (eds.), Sounds of Modern History: Auditory Cultures in 19th- and 20th-Century Europe (Berghahn Books, 2014) を講読する。19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ諸都市の音の文化のあり方が、テクノロジーやメディアの発達、また両次の世界大戦が起こる中での社会状況の変化などと関わりながらどのように変貌してきたかについて論じた論文を集めたもので、音という切り口からヨーロッパ近代史を見直そうとする挑戦的な論文集となっている。