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最終更新日:2024年3月15日

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聴覚文化論研究(1)

聴覚文化論研究(1)
音や聴覚をめぐる文化に関わる研究が近年、急速な進展を示している。音楽という限られた特殊な対象に縛られることなく「音」の形作る文化全般に目が向くようになった状況は、すでに一つの領域として確立した「視覚文化 (visual culture)」研究の「音」バージョンとみることもできるだろう。音楽以外の音、とりわけ環境の音に対する関心は、シェーファーの「サウンドスケープ」理論あたりから、すでにいろいろな形で存在してはいたが、「聴覚文化 (auditory culture)」研究を名乗る近年の研究は、メディア論などと深く結びつくことで、新たな境地をひらいている。この授業では、今期と、A1A2タームの二期にわたり、最近刊行されたこの領域のアンソロジーを講読することで、それらの最先端の研究状況にじかに触れる機会をつくりたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21170801
聴覚文化論研究(1)
渡辺 裕
S1 S2
月曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
Daniel Morat (eds.), Sounds of Modern History: Auditory Cultures in 19th- and 20th-Century Europe (Berghahn Books, 2014) を講読する。19世紀から20世紀にかけてのヨーロッパ諸都市の音の文化のあり方が、テクノロジーやメディアの発達、また両次の世界大戦が起こる中での社会状況の変化などと関わりながらどのように変貌してきたかについて論じた論文を集めたもので、音という切り口からヨーロッパ近代史を見直そうとする挑戦的な論文集となっている。
授業の方法
演習形式。各章ごとに担当者を決め、要約、問題提起を行ってもらった後、全員でディスカッションする。関連文献の紹介や自由発表も適宜加えたいが、具体的なことはメンバーや人数なども勘案しつつ、参加者とも相談しながら決める。
成績評価方法
平常点により評価する
教科書
Daniel Morat (eds.), Sounds of Modern History: Auditory Cultures in 19th- and 20th-Century Europe (Berghahn Books, 2014)